ICU UNESCO CLUBLOG
2013
3/14に行ったSJ Vietnam Youth Centerと水上人形劇鑑賞の報告を16のさわこ・こたろーからお送りします。
まず、SJ Vietnam Youth Center (以下VYCと表記させていただきます)という国際ボランティアNGOであるSJ Vietnam の施設を訪問しました。Youth Center で働くLinhさん(夜はこのLinhさんと食事に行き、楽しいひとときを過ごしました)にお話を伺い、メンバーからの質問にも答えてもらいました。その次に当団体のプロジェクトの1つであるFisher Villageを案内してもらいました。
VYCは主に人材教育に力をいれており、特徴としてはノンフォーマル教育を提供しています。 貧しい子どもの身分証明を請け負い、公立学校に進学させることを可能にしました。しかしこの後メンバー同士のミーティングで、ベトナムにおけるIDはどうなっているのか、という疑問がでました。
またVYCはFisher Villageに住む貧しいために水上での生活を余儀なくされている人々の生活も支援しており、貧しいために学校に行けない子どもたちの教育も行っていました。Fisher Village周辺は立ち寄るのは原則的に禁止されており、警察も来ることがあるからなのか私たちが今までに訪れた場所とはどこか違う緊張感が漂っていました。そのような貧困層の生活を目の当たりにしたのも貴重な見分を得ることにつながりましたが、水上で生活する理由に土地を一括しているのが国である、という共産主義のシステムが一役買っていることに触れたのも重要な経験となりました。VYC訪問はベトナムのボランティアのあり方を学ぶのに大事なプロジェクトでした。
↑案内してもらったFisher Villageのようす。
午後は水上人形劇を見に行きました。水上人形劇とはベトナムの伝統文化の一種で約千年の歴史をもちます。もともとは農民たちの気晴らしと豊作祈願のためにおこなわれていた地方の娯楽でしたが、現在ではベトナムを代表する伝統芸能となっています。
私たちが行ったのはタンロン水上人形劇場というところで、泊まっていたホテルから徒歩五分程度のところにありました。劇団員は約60人いて、そのうちの三分の二が舞台映画大学の卒業生です。
劇が始まると、会場の明かりが消えステージとなる水上にスポットライトがあたり、奥の幕から人形がでてきました。人形は後ろから棒とひもによって操られており、人の姿は見えません。劇の筋書きとしては、最初は神話から始まり最後は農民の話になり終わりました。劇中では音楽とスポットライトが効果的に用いられており、雰囲気づくりに大きく影響を与えていました。劇中ではベトナム語でナレーションが行われるので、細かい内容を把握することができなかったのが残念でした。しかし逆を言えばナレーションがわからなくても大まかな流れを理解できるのがベトナム水上人形劇の利点なのかもしれません。
↑水上人形劇に使われる人形たち。
人形劇のあとに、VYCでお話を伺ったLinhさんとの食事会で、ベトナムでは今韓国のドラマや歌が大人気で、若い人は伝統芸能にほとんど興味を示さない、と伺いました。たしかに見物客のほとんどは観光客とおぼしき人たちで、現地の人はほとんど見に来ていないという印象でした。日本でも日本人よりも外国人のほうが伝統文化に強い興味を示し、日本人よりも詳しいという現象が起きています。伝統文化とはいったい誰のものなのだろうか?ということを考えさせられました。
それでは、次の記事をお楽しみに。Coming soon!!
2013
こんにちは、16のことこです!
スタツア7日目、3月13日についてです。
今日は午前中、在ベトナム日本国大使館を訪れました。文化広報班長の三宅妙子一等書記官がお話をしてくださったのですが、業務の間の訪問で時間が限られていたため、あらかじめ受け取っていただいていた質問に三宅さんが答えるという形でした。三宅さんは11年前に初めてベトナムのハノイに赴任されて勤務した後、日本での勤務を経て今年再びベトナムのハノイに赴任されたということで11年前のベトナムの様子と今の様子を比べてのお話でした。いくつかお話の内容を簡単にあげてみます。交通事情は11年前が15分で行けたところが渋滞で今や1時間以上かかるようになり、交通事故も増加したそうです。実際私たちもベトナムの街を歩いていて信号がなかったり、あっても車やオートバイがどんどん来ている中を渡らなくてはいけないのが普通で大変危ない印象を受けました。交通事故だけでなく、発展して日本人がたくさん来るようになったことで日本人の巻き込まれる事件も増え大使館業務の忙しさは11年前と比べ3~5倍に激増したそうです。文化面に関しては、特に若者が韓国文化に影響されているそうです。実際街を歩いていても韓国風の髪形や服装をした人々を数えきれないくらい見かけました。日本文化は日本の伝統文化の関心が高いようで、少し意外な印象を受けました。ベトナム人と日本人の考え方の違いに関しては、日本人はその日のタスクが終わるまで残業していくのが普通らしいのですが、ベトナム人は就業終了時刻が来たら自分の業務の進行状況がどうであれすぐに帰ってしまうそうです。また、先ほどあげた交通事情の問題を解決するのに日本人は教育を重要視し交通ルールを守らせるのが先だと考えますが、ベトナム人はまずハード面つまり道路の拡充が先だと考えるそうです。このほかにもまだまだ興味深いお話をたくさんしてくださり、ここですべてを紹介できないのが残念です。
その日の夜ミートでは
大使館の重要な業務の一つである日本文化の発信を、国際交流基金という独立行政法人に頼っているのはどうかと思う、ベトナム人の70~80%が日本文化のイメージで伝統文化をあげているのに対してクールジャパンを押し出す外務省の戦略はあっているのか、大使館のセキュリティチェックが甘く(厳しく)驚いたという相反する二つの意見、など多数の意見が飛び交いました。
どうも、15のたくみです!
午前の大使館訪問を終え、しばしの市内観光のあと、私たちはベトナムに住む日本人大学生が紹介してくれたベトナム人大学生たちとの食事会に出かけました。

美味しい食事をいただきながら、皆で大いに盛り上がったのですが、ベトナム人大学生の口から出る、日本に関連するトピックとしては、やはり漫画・アニメに関するものが多かったように感じられます。
また、理工系の大学に通う大学生の中には、日本の情報技術に興味を寄せている方もいました。
非常に多くの大学生が来ていたので、全員が各々話す時間はなかったのですが、ユネスコクラブ部員の中には、後日再び会う約束をしている者もいて、終始和やかなムードの中、交流会は幕を閉じました。
この、大学生との交流プロジェクトの目的は主に二つあり、一つ目は、私たちと同年代のベトナム人の若者が、何を考え、どういったことに興味を持っているのかを探る機会を得る、というものでした。そしてもうひとつは、主体的に現地の人々と関わることで、ベトナムという一つの国を、遠い存在ではなく、自分に関わる身近な国として考える機会を得る、というものでした。
今回のプロジェクトでは、様々な方々の協力もあり、この二つを無事達成できたのではないか、と感じています。
今回知り合った人々と、この先も交流し続けていけたらいいですね!
では今日はこの辺で。
2013
シンチャオ! 15のゆきなです。
スタツア6日目、この日は移動日でした。
夕方、南部ホーチミンから北部ハノイへ、飛行機で約2時間。あっという間に着きました。ハノイは雨が降っていて、あまり暑くないにしろ、じとじとした空気でした。
そこで今日一番のイベント、はるな(15)との合流。
はるなが無事到着しホテルに移動、新天地ハノイでスタツア後半が始まりました。
さてここで、ベトナムコーヒーの紹介をしましょう。
私たちはこの日はじめてベトナム式コーヒーを楽しみました。
ホーチミンのホテル近くの中国王宮風レストランにて。カスタードプリンとフエ風ケーキもいただきました。プリンはなめらかでいくらでも食べられそうなほどよい甘さ、ケーキはほろほろしていてココナッツの風味でした。
ベトナム式コーヒーは粉と熱湯が入ったフィルターセットがカップに乗っていて、コーヒーが出るまでしばらく待ってから飲みます。
味は……とにかく濃いッ!
大量の練乳と砂糖で甘くしても……苦いッ!
スタバマスターりな(15)によると、このコーヒーはロブスター種という、味の濃いタイプの豆を使っているそうです。それはとても濃厚で飲みがいがあり、お土産に買ってしまうほどでした。みなさんも現地を訪れた際は、ぜひコーヒーを試してみてください。談笑しながら少しずつ飲むのが良いでしょうね。
そして、バインミーの紹介も。
バインミーはバゲットに野菜や肉を挟んだベトナム名物のサンドイッチです。私たちはこの日の昼食に、バインミーを食べに近所のフランスパン屋に行きました。おしゃれなカフェレストランで、バインミーは中身がチキン、ダックなどの種類がありました。本場風バインミーにはパクチーやレバーペースト、唐辛子を入れるようなので(Wikipediaより)、私たちが食べたのはあまりベトナム風ではないバインミーでした。慣れない食事に疲れたという人にはちょうど良い食事になりそうです。おいしかったです。
2013



2013
16のたかです。
3 月10日、この日はプロジェクトが午後からだったため、午前中は散歩がてら最近できたベトナム唯一のスタ バに部員全員で行ってきました。この頃にはみんなもう慣れたもので、信号や交通整備のおじさんがいない場所でも普通に道を横断できるようになっていまし た。街を歩いていると警備員がいる店とそうでない店が混在していることに気づきました。つまり、公式もしくはベトナムの中では高級な店と安価な物を売る店 が交互に店を連ねている雰囲気を受けました。自分の感覚としてそういった店は異なる場所に店を構えているイメージだったので驚きでした。行きは目的がはっ きりしていたので寄り道もせずスタバに着きました。外観といい内観といい日本や他の国となんら変わらず、そこに大きな違いは見られませんでした。しかし、 中で注文しているときに一つ気付いたことと言えば、それは英語についてです。ホーチミンという大きな都市にも関わらず、他のちゃんとした店でも英語がたま に伝わらなかったことがありました。しかし、スタバの店員はみな英語が通じ尚且つ流暢な人が多かったように思います。それはやはり徹底した社員教育なのか なと思いました。スタバでドリンクやデザートに舌鼓を打った後、また来た道を戻り今度はスーパーに行きました。日本のスーパーと大きく違う点は、店に入る 前に財布やポーチ以外は店の前に設置してあるロッカーに入れなければならないということです。この理由はよく分かりませんでしたが、おそらく万引き防止な のかなと。店内の商品はやはり安く、330mlのペットボトルが50円しなかった記憶があります。そうして買い物をした後は、自由時間として街の雑貨屋さ んなどで買い物を楽しみました。

こんにちは!16のみおです。
3/10の午後はドンズー日本語学校の壮行会に参加させて頂きました。
ドンズー日本語学校は3月から4月にかけて日本に100人の生徒を留学生として送り出します。今回丁度時期が合ったこともあり、会にお誘い頂きました。その御礼として、なんと歌とダンスを披露してきました!
ホーチミンのホテルを出て自然豊かな郊外に向かうこと1時間弱、会場にたどり着きました。色鮮やかなアオザイに華やいだ場所で、私たちが上がるステージはなかなか立派なものでした。それに気後れしつつ、ベトナムの結婚式で振舞われるような豪華で美味しい料理に舌鼓を打ちました。お食事中にお酒を飲む前の掛け声、日本でいうと『乾杯!』にあたる言葉を教えて頂きました。
ホー ハイバーヨウ!
ハイバーヨウ!
ハイバーヨウ!
というそうです。ハイバーヨウはベトナム語で「1,2,3」にあたります。皆さんとても楽しそうにやっていらっしゃいました。
お腹が満たされると、壮行会が始まります。さすが日本語学校、司会が日本語とベトナム語で私たちも式の流れを理解できることができました。素敵なベトナムの伝統的なダンスや、国旗を使った踊りに感嘆した後は、卒業生の入場です。名前の他にどの場所に留学するのかが発表されていたのですが、東京の他に盛岡や静岡、広島、岡山などと様々でした。100人の生徒さんたちの半分が朝日新聞の奨学金で留学し、学校に通いながらアルバイトとして新聞配達をするそうです。色んな方の挨拶や激励をお聞きしたあと、なんとトリとして私たちのダンスの披露の時間となりました。今回は日本の伝統的な踊りソーラン節、今を時めく日本のアイドルAKBのヘビーローテーション、世界的人気を誇るSMAPの世界にひとつだけの花を歌って踊りました。勉強会の時間や、ベトナムに到着してからもホテルでの時間で精いっぱい練習してきたので、あとは笑顔でやろう!と決めていました。動きの揃った上手なダンスではなかったと思いますが、たくさんの拍手を送って頂き本当に嬉しかったです。何より席に戻る時に「ほんとうに良かったです」と声をかけて頂き、観客の皆さんも楽しんでくださったのだと知ることができました。その後日本語学校の生徒さんによる本格的なよさこいソーランに圧倒されたものの、一緒に写真を撮ったりと交流を深めることができました。日本に留学する生徒さんともお話しすることもでき、とても有意義な時間を過ごすことができました。
全体を通して感じたことは、ベトナムの留学生の皆さんのパワーです。キラキラした瞳で日本語を喋りかけてくる彼らにとても圧倒されました。彼らは8ヶ月間の間寮生活を送りながら日本語に没頭し初級コースレベルに到達します。日本に来て2年間専門学校で日本語を学び、その後高校や大学を受験するそうです。日本留学の動機としては日本文化に興味がある、日経企業に勤めたいなどさまざまですが、日本のテクニックを吸収しベトナムに持ち帰ろうという気合が見えました。

こ の日の夜ミートではドンズー日本語学校で出会った学生との交流について話していた人が多かったように思われます。内容については日越の関係、日本の民主主 義とベトナムの社会主義の比較など着眼点は様々でしたが、日本とベトナムを比較していた点においてはみな共通していたように思います。
ユネスコ憲章前文の”戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。”という文章に賛同した学生たちが集まり、身近なところから世界の問題まで、興味を持ったことに関する勉強会を行っています。
活動時間:
火曜日→13:10~13:50:昼ミート@新D371
金曜日→19:10~21:30:勉強会(場所はTwtterやFacebookでご確認下さい)