忍者ブログ

ICU UNESCO CLUBLOG

ICUユネスコクラブのブログです。 是非ご覧ください♪

   2024

1123
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

   2013

0118
はじめまして、16のなつきです。川口のほうではなくて、長谷川のほうです。
1/11の勉強会ではベトナム戦争についてと、ベトナムSTにおいてホーチミンで行くところの半分?について行いました。(スイマセンSTのやつはよくわかってません…)

まず最初に、ベトナム戦争の基礎知識を時系列順に学びました。この戦争ははっきりとしたきっかけというものがあったわけではなく、原因が複雑に絡み合った結果の出来事であったため、こういった知識の下地作りが最も大切だったのではないかと思います。
きちんと経緯を理解できていれば関連する事項との因果関係がよりはっきりわかるのではないでしょうか。
たとえばディスカッションの時話し合った内容は、ホーチミンで行く予定に含まれている戦争博物館をどのような視点で見るか、といったものでした。
僕が話し合いの中で重要だと感じたのは、当時の状況がどのようなものであったかをきちんと把握することです。どのような視点で見るにせよこのことは自分の頭でイメージができていないといけないというのは、いざ自分がどのような視点で見るかと思いつき、その理由を考えるときにひしひしと感じました。

次に、日本がベトナム戦争にどのように加担していたか、またそれに対する日本の意識はどのようなものであったかということを学びました。当時の日本はベトナム戦争によってある程度の利益を得ていた上、アメリカ軍とのかかわりによって間接的に戦争に加わっていたのです。

続いてアメリカのメディアとベトナム戦争の関係や、ベトナム戦争で使われた兵器について学びました。
ベトナム戦争が行われていた当時、テレビはまだ出現して間もなかったため、報道、取材の自由が今以上に守られていました。その結果、テレビを通じて戦争の生々しい現状が映し出され、国民の反戦感情を煽ることになりました。その結果、国民の戦争支持率はどんどん落ちていき、さらには大統領の支持率も急落し、戦争が終わってみれば「メディアが終わらせた戦争」と呼ぶにふさわしいものとなったのです。後の湾岸戦争ではこのことをふまえ、アメリカは徹底的な報道規制と検閲を行ったそうです。
兵器についてやはり触れておくべきなのは枯葉剤なのでしょうが、この事は25日の勉強会でより詳しく学べると思うのでここでは割愛します。戦争博物館において実際に目にできる兵器についてのポイントを押さえるといった意味でこのパートは重要だったように思えます。

最後に、アメリカ人にとってのベトナム戦争に対する認識を学びました。アメリカにはベトナム戦争の記念碑があり、それは「The Vietnam Venerans Memorial」というものだそうです。僕たちはモニュメントとメモリアルというものを混同しがちですが、前者には「記憶をしたいもの」を記録し、後者には「記憶が難しいもの」を記録するという目的があるそうです。今回の場合はメモリアルであり、ベトナム戦争で亡くなったアメリカ人犠牲者を想起するという目的で建てられた記念碑なんだそうです。
ここで重要になってくるのが、何がハイライトされて何がハイライトされていないかということです。メモリアルによってアメリカ人犠牲者はたとえ「記憶が難しいもの」であったとしても記念碑に残り続けることによって記憶され続けますが、犠牲になったベトナム人、および戦争から帰還した人々は「戦争において亡くなったアメリカ人」ではないため、たとえどのような事態になっていようともこのメモリアルには記録されません。
もちろんベトナム人はたくさん犠牲になっていますし、帰還兵も枯葉剤の影響を受けたり、悲惨な戦争を目の当たりにした後遺症(主にPTSDとなる)を負っている上に、精神異常者、危険人物とのレッテルを貼られ、ベトナム戦争の汚点をなすりつけられるという悲惨な立場となっています。このことはメモリアルが犠牲者たちを取り上げることによってさらに影に隠れてしまうことになります。戦争参加者として同じ立場であるはずの人々の認知のされ具合が、取り上げる側のバイアスによって差が出てしまうというのは非常に問題だと感じられました。

世界にとって非常に大きな出来事であったベトナム戦争について、今回学んだことを頭に入れながら、ベトナムSTに向かうことは非常に重要だと思いました。これからの勉強会の内容もしっかり学んで、STに生かしていきたいと思います。まずは来週の枯葉剤の発表を頑張りたいと思います…(笑)

拍手[3回]

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
ICUユネスコクラブ
性別:
非公開
自己紹介:
東京都三鷹市にある国際基督教大学(ICU)の公認サークル。
ユネスコ憲章前文の”戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。”という文章に賛同した学生たちが集まり、身近なところから世界の問題まで、興味を持ったことに関する勉強会を行っています。
活動時間:
火曜日→13:10~13:50:昼ミート@新D371
金曜日→19:10~21:30:勉強会(場所はTwtterやFacebookでご確認下さい)
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
Twitter
バーコード
カウンター
忍者ブログ [PR]

Powered by Ninja.blog * TemplateDesign by TMP