ICU UNESCO CLUBLOG
ICUユネスコクラブのブログです。
是非ご覧ください♪
2012
こんにちは、14のさきです。11月始のICU祭にて私たち3年生は引退なのでこれが最後のブログになると思います。
さて、秋学期に入ってから先々週まで自分たちの興味のある内容を勉強会で取り扱おうということで行った、全3回『自死について』、『社会貢献活動(主にNGO)について』、『民族問題について』の勉強会が終了し、先週から2週間、上映会の勉強会&上映会を行いました。ICU UNESCO CLUBでは活動の一環として不定期ではありますが、年に1,2度、世界的社会問題をテーマにした映画を上映し、それについてのディスカッションをする、という活動を行っています。
今回の上映会で上映した映画は『ディア・ピョンヤン』という映画です。在日朝鮮人2世であるヤン・ヨンヒ映画監督が朝鮮総連の活動家として生きてきた自身の父と家族を10年間に渡って記録したドキュメンタリー映画で、2005年に公開されました。
数多くある社会問題についての映画の中で私たちがこの映画を選んだ理由としては、現在、日本と朝鮮半島はとても多くの問題を抱えていることから、一度その問題についてきちんと勉強する必要があると思ったからです。この映画では朝鮮総連の活動家の父を持つヤン・ヨンヒさんが長年にわたり父と母、また若くして祖国に“帰国”し、北朝鮮で暮らす3人の兄の家族を撮影していく中で、彼女自身が抱える在日朝鮮人2世としての葛藤がホームビデオのような映像とヨンヒさんの語り、また父との対話を通じて淡々と描かれていました。映画の内容に関しては、このブログを見て映画を実際に映画を見たい!という方がいらっしゃったときのために詳しくは書かないことにします(すでに十分詳しく書いてしまってるかも?)。
映画を見ていく中で、自分たちが調べただけでは知ることのできなかった在日朝鮮人のおかれている状況がよく分かり勉強になったのと同時に、在日朝鮮人の方々の心の奥に隠された感情がだんだんと見えてきて、とても心に響きました。祖国を思う気持ちは変わらないが、だんだんと現実を突きつけられ、祖国で起こっている現状に揺れ動かされる家族に、とてもショックでした。特に、南北の国交が早く正常化されると思い込み、当時まだ若かった息子3人を朝鮮に帰してしまったということに対して朝鮮総連の活動家であるヨンヒさんの両親さえも後悔の念を抱いていて、それにも関わらず、ただひたすら「祖国のため」といい続ける姿にはやりきれなさを感じました。
以下、今回の上映会の参加者の感想を一部載せておきたいと思います。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
・政府、民族組織、思想などの大きな構造の中で翻弄される個人について考えさせられました。1人の活動家とその家族をさまざまな面からみることで一枚岩ではない個人について感じました。
・思っていたよりも北朝鮮へ行きやすい現状に驚いた。もう少し朝鮮の背景を知る必要があると思いました。勉強します。
・昔からずっと日本に住んでいたのにも関わらず、お父さんの愛国心の強さに驚いた。
・在日の人たちと私たちがどう一緒に生きていくのか、在日の人たちからの問いかけや発信だと感じました。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
個人的な感想としては、私たちが事前勉強で調べたようにただ単に外交を“国と国”だけで見るのではなく、“人”を見ることはとても大切だな、と改めて感じました。普段どうしても統計や表面的な事実にばかり気をとられてしまっている自分に気付かされ、はっとしました。また、私たちが持っている“過激な朝鮮人”や“貧富の差が激しくとても貧しい北朝鮮”のステレオタイプとは全く違った姿を見ることができた貴重な映画だったと思います。映像の力ってすごいですね。
この上映会に参加してくれた人たちが、在日朝鮮人について新たな視点を得て、さらに今まで知らなかった知識をもっとくわしく調べてみたい、と思ってもらえたら嬉しいです。
このブログを通じて『ディア・ピョンヤン』に興味を持った方はぜひ見てみてください!
さあ、次週からはICU祭に向けて、準備をどんどん進めていきます!ICU祭ではワークショップとおいしい世界のお菓子を用意しておりますので、ぜひICU UNESCO CLUBのブースに足をお運びください^^
では!
さて、秋学期に入ってから先々週まで自分たちの興味のある内容を勉強会で取り扱おうということで行った、全3回『自死について』、『社会貢献活動(主にNGO)について』、『民族問題について』の勉強会が終了し、先週から2週間、上映会の勉強会&上映会を行いました。ICU UNESCO CLUBでは活動の一環として不定期ではありますが、年に1,2度、世界的社会問題をテーマにした映画を上映し、それについてのディスカッションをする、という活動を行っています。
今回の上映会で上映した映画は『ディア・ピョンヤン』という映画です。在日朝鮮人2世であるヤン・ヨンヒ映画監督が朝鮮総連の活動家として生きてきた自身の父と家族を10年間に渡って記録したドキュメンタリー映画で、2005年に公開されました。
数多くある社会問題についての映画の中で私たちがこの映画を選んだ理由としては、現在、日本と朝鮮半島はとても多くの問題を抱えていることから、一度その問題についてきちんと勉強する必要があると思ったからです。この映画では朝鮮総連の活動家の父を持つヤン・ヨンヒさんが長年にわたり父と母、また若くして祖国に“帰国”し、北朝鮮で暮らす3人の兄の家族を撮影していく中で、彼女自身が抱える在日朝鮮人2世としての葛藤がホームビデオのような映像とヨンヒさんの語り、また父との対話を通じて淡々と描かれていました。映画の内容に関しては、このブログを見て映画を実際に映画を見たい!という方がいらっしゃったときのために詳しくは書かないことにします(すでに十分詳しく書いてしまってるかも?)。
映画を見ていく中で、自分たちが調べただけでは知ることのできなかった在日朝鮮人のおかれている状況がよく分かり勉強になったのと同時に、在日朝鮮人の方々の心の奥に隠された感情がだんだんと見えてきて、とても心に響きました。祖国を思う気持ちは変わらないが、だんだんと現実を突きつけられ、祖国で起こっている現状に揺れ動かされる家族に、とてもショックでした。特に、南北の国交が早く正常化されると思い込み、当時まだ若かった息子3人を朝鮮に帰してしまったということに対して朝鮮総連の活動家であるヨンヒさんの両親さえも後悔の念を抱いていて、それにも関わらず、ただひたすら「祖国のため」といい続ける姿にはやりきれなさを感じました。
以下、今回の上映会の参加者の感想を一部載せておきたいと思います。
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・政府、民族組織、思想などの大きな構造の中で翻弄される個人について考えさせられました。1人の活動家とその家族をさまざまな面からみることで一枚岩ではない個人について感じました。
・思っていたよりも北朝鮮へ行きやすい現状に驚いた。もう少し朝鮮の背景を知る必要があると思いました。勉強します。
・昔からずっと日本に住んでいたのにも関わらず、お父さんの愛国心の強さに驚いた。
・在日の人たちと私たちがどう一緒に生きていくのか、在日の人たちからの問いかけや発信だと感じました。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
個人的な感想としては、私たちが事前勉強で調べたようにただ単に外交を“国と国”だけで見るのではなく、“人”を見ることはとても大切だな、と改めて感じました。普段どうしても統計や表面的な事実にばかり気をとられてしまっている自分に気付かされ、はっとしました。また、私たちが持っている“過激な朝鮮人”や“貧富の差が激しくとても貧しい北朝鮮”のステレオタイプとは全く違った姿を見ることができた貴重な映画だったと思います。映像の力ってすごいですね。
この上映会に参加してくれた人たちが、在日朝鮮人について新たな視点を得て、さらに今まで知らなかった知識をもっとくわしく調べてみたい、と思ってもらえたら嬉しいです。
このブログを通じて『ディア・ピョンヤン』に興味を持った方はぜひ見てみてください!
さあ、次週からはICU祭に向けて、準備をどんどん進めていきます!ICU祭ではワークショップとおいしい世界のお菓子を用意しておりますので、ぜひICU UNESCO CLUBのブースに足をお運びください^^
では!
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ICUユネスコクラブ
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性別:
非公開
自己紹介:
東京都三鷹市にある国際基督教大学(ICU)の公認サークル。
ユネスコ憲章前文の”戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。”という文章に賛同した学生たちが集まり、身近なところから世界の問題まで、興味を持ったことに関する勉強会を行っています。
活動時間:
火曜日→13:10~13:50:昼ミート@新D371
金曜日→19:10~21:30:勉強会(場所はTwtterやFacebookでご確認下さい)
ユネスコ憲章前文の”戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。”という文章に賛同した学生たちが集まり、身近なところから世界の問題まで、興味を持ったことに関する勉強会を行っています。
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火曜日→13:10~13:50:昼ミート@新D371
金曜日→19:10~21:30:勉強会(場所はTwtterやFacebookでご確認下さい)
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